将来性と社会的ニーズが高い狙い目の業界


 転職を考えた時、何を重視するかで転職先も変わってくる。労働条件や職場環境の良さなども重要だが、将来性や社会的ニーズがあり、長く働ける職場であることが特に重要ではないだろうか。そこで注目すべきなのが、社会的なニーズが無くならない、または高まっており、成長し続ける業界だろう。また、AIや機械化が進む中、人が機械に代替えされることがない業界などではないだろうか。
 まず将来性がある業界として名高いのが、IT業界だ。テクノロジーが社会に浸透し、インターネットの利用は今や当たり前となった。外出しなくても買い物ができるECサイトの利用率も上がり、ネット通販の消費者ニーズも高まっている。この先も更に進歩し、市場も拡大されていくことが予想される。
 またIT技術は、あらゆる業界の一部に取り入れられており、それらと共に更に発展することも見込まれる。紙媒体が主流だった広告もIT技術を駆使した電子広告になったり、家電製品にもIT技術が盛り込まれたりと、この先あらゆる分野でITの需要が高まるだろう。中でも、自ら情報を学ぶAIの技術は、さらなる進化を遂げていくだろう。

 この他にも、近年では農業界にもスポットが当たっている。実際、農業を営む若い世代が少なくなっていることもあり、高いニーズがある。人の食を支える農業は、生活には絶対に欠かせないものだ。しかし、若者の農業離れや担い手不足、海外からの輸入と、さまざまな課題を抱えている。特に農業は生き物を育てる職業でもあるため、日々の入念な手入れや管理が必要となってくる。それは、便利な社会で生きる若者の世代にとってなかなかハードルが高くなっている。
 しかしこの先、AI技術等の導入が進み、農業の管理が更にしやすくなり、負担が軽減されることが見込まれる。更には農地法改正により、法人参入ができるようになった。法人化することで、新しい雇用が作り出されると見込まれる。長い目で見れば、需要が高いIT技術を上手く取り入れていける業界であり、IT技術と農業の双方の知識と技術を習得すれば、あらゆる場所で重宝される人材になれると言える。